引越しというひとり暮らしスタートのための儀式

ひとり暮らしを始めたのは大学入学がきっかけでした。 大学生とはいっても、まだ18歳(現役合格だったので)で世の中の仕組みも、 酸いも甘いも、右も左も分かっていないような年齢です。

食事を作ると言ってもラーメンと焼きそばくらい、掃除も洗濯もできるようなできないような。 ただただ不安なスタートでした。

引越し当日は朝イチで契約した部屋に移動し、 引越しの少ない荷物を部屋で待つという段取りでした。

朝9時くらいにアパートの新しい部屋に着いて、鍵を開けて、とりあえず手荷物をおいて。 部屋はあらかじめ掃除してくれてあったので、きれいなのですが、 荷物が全くないので当然ですがガランとしています。 あの時の「何もないなー」という感じは、ひとり暮らしも大学生活も、 まだ何も始まっていないゼロの状態と重なって、それはそれは不安だったのを覚えています。 残念ながら「始まるんだー」というポジティブ指向にはなれなかったのも覚えています。

1時間くらいたって、引越し業者さんがやってきて荷物の搬入が始まります。 できるだけ荷物は少なくしたので、ベッドと本棚とテーブル、 オーディオ類、ダンボールが10箱くらい。 引越し業者さんと書類のやり取りをしたり、家具を置く場所の確認をしたり。

慌ただしく、でもあっという間に引越しは終わって、残されたのは見慣れた自分のものたち。 ガランと広かった部屋も、荷物のせいで狭くなって見慣れた場所に感じられるようにもなりました。

そこでやっと「ひとり暮らし、大学生活が始まるんだなー」という感想です。 今振り返ると、あの引越しは気持ちを切り替える、 もしくはスタートするための一つの儀式だったのかもしれないなーと思ったりしています。